アクアリウム

グッピーやメダカの繁殖、抱卵時に必須!産卵ボックスの種類とメリット・デメリットについて徹底解説

魚が産卵しそうだからそろそろ産卵用のボックスを購入したいけど種類が多くてどれがいいかわからない、という疑問はありませんか?

この記事では、自身が使用している物も含め産卵ボックスの必要性、種類やおすすめの産卵ボックスについて解していきます!

グッピーが産まれた!小さくて可愛い、産みたて産卵ボックスの中も大公開!!小さな親グッピーが稚魚を出産したことを解説しています。まだ小さな個体なので産まれたのも20匹程ですが、かわいくて元気に泳ぎ回っています。また産卵用のボックスによって子食いを防ぐことができています。...

なぜ産卵ボックスが必要なのか?

そもそもなぜ産卵ボックスが必要なのか、ざっくりというと親魚が稚魚を食べてしまうからです。

グッピー、プラティ、モーリーなどの魚は自分で産んだ稚魚を捕食してしまう習性があります。ですのでそのまま水槽内で放置すると、多くの稚魚が生き残る事ができません。また水槽内に同居している魚がいると食べられてしまう可能性もあります。

自然界では多くの水草や岩陰など、隠れる場所が沢山ありますが、広さの限られた水槽の中ではそうもいきません。このため泳ぐのが未熟で隠れるのが下手な稚魚でも安心して成長する環境を作るために産卵ボックスが必要となります!

どんな種類があるのか

  1. 吊り下げ式
  2. 浮き型(フロート式)
  3. ネット型
  4. 外掛け式

まずはどんな種類の産卵用ボックスがあるのか、またそれらについての、メリット、デメリットを見ていきましょう!

吊り下げ式

吊り下げ式は水槽の内側にひっかけて産卵ボックスを設置するタイプになります。吸盤タイプのものもあります。

メリット

  • 水槽の水をそのまま使うので水質・水温が安定しやすい
  • 底にスリットや仕切りがあり、稚魚が逃げ込める構造のものが多い

デメリット

  • 水槽内のスペースを多くとってしまう
  • 水流や酸素が行き渡りにくいため、エアレーションが必要な場合がある
  • 小さいサイズだと親魚がストレスを感じやすい

浮き型(フロート式)

浮き式は発泡体や浮力材で水面に浮かせて使います。

メリット

  • 小型の水槽でも簡単に設置が可能
  • 水槽の形状を選ばない
  • 掃除・移動がしやすい

デメリット

  • 水温が水面に近いため変化を受けやすい

ネット型(メッシュタイプ)

枠にメッシュネットを張ったものです。

メリット

  • 水通りがよく、酸欠になりにくい
  • 二重底や底スリットで稚魚を守るタイプがある
  • シンプルで使いやすい

デメリット

  • ネットが目詰まりを起こすと水通りが悪くなり、酸欠や水質悪化につながる
  • 強度が弱いと破れたりたわんだりする

外掛け式

水槽の外に取り付けて、水を循環させながら使うタイプになります。

メリット

  • 水槽本体の水を利用するので水質の悪化を起こしにくい
  • 常に水を循環をしているので酸欠の心配がない
  • 二重底や底スリットで稚魚を守る構造のものが多い。
  • 観察しやすい

デメリット

  • 値段が高め(上記のものより2~3倍ほど)
  • 設置にエアポンプや電源が必要な場合がある。
  • 水槽のふちに取り付けが可能かサイズを確認する必要がある。

選ぶポイント

4種類の産卵用ボックスを見てきましたが種類が多くてどれを選べばいいか迷いますよね。ここで選ぶ際に抑えておきたいポイントを整理してみましょう!

  • 二重底や底スリットで産まれた稚魚が逃げ込むことができるか
  • 水質を維持しやすいか
  • 親のストレスが少ないか
  • 使いやすさ掃除のしやすさ

上記の4つのポイントを抑えつつ自分の水槽の大きさ、形に合いそうなものを選んでみるといいと思います!

おすすめ:スドー「サテライト産卵ボックス」

私のおすすめはスドーのサテライト産卵ボックスです!

この産卵ボックスの一番の魅力は、本水槽の水をそのまま循環させて使えるところ。水槽と同じ水が流れ込んでくるので、水温や水質の変化を心配する必要がありません。わざわざヒーターを用意しなくてもいいのは、すごく助かるポイントだと思います。

そしてもうひとつの特徴が「二層構造」です。真ん中にある仕切りには小さなスリットが入っていて、親魚が稚魚を産むと、その稚魚は自然と下のスペースに逃げ込める仕組みになっています。これにより稚魚が食べられてしまうリスクをかなり減らすことができます!

さらに透明なケースなので観察もしやすく、「どのくらい大きくなったかな?」と毎日眺めるのも楽しみの一つになります!

初心者さんにも扱いやすく、稚魚を守りたい方にはとても心強いアイテムだと思います。「産まれたばかりの稚魚が食べられちゃった…」という悲しい経験をしないためにも、ぜひ試してみてほしいグッズです!

水槽の詳細な作り、使用方法などはまた別の記事で紹介したいと思います。

まとめ

産卵ボックスといっても種類はさまざまですが、目的は「大切な稚魚を守るため!」。大切なのは、自分の水槽環境や育てたい魚に合った容器を選び、稚魚が安全に育つスペースを作ってあげることだと思います。

産卵ボックスをうまく取り入れて、小さな命を守りながら、稚魚の成長をじっくり見守っていきましょう!

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